犬に埋もれて:久世光彦さんの本

図書館で見つけた犬の本です。

2006年3月に突然心不全で亡くなられた久世光彦さんの、2004年からすすんでいた、犬の写真小説の企画についてのっています。

   

第1章は写真小説の撮影指示書やプロット、メモ、写真などが集められています。
大まかなストーリーは「十五少年漂流記」の犬版で、飼い主のおばあさんが死んでしまい、突然自分たちだけでいきていかなければならなくなった、3匹の犬たちの話。とはいっても、サバイバルというより、智恵というものにスポットを当てた感じです。

第2章はポメラニアンを4匹飼ってらした久世さんのエッセー集です。
4匹ともクリーム色のポメラニアンで、いつも毛をサマーカットにしてるので、シロクマの子どもみたくてほんとにかわいい。
だだ1匹、一番下のムーだけは、たしかにポメラニアンなのに、顔が長く、耳はたれて、毛並みのほかの子達とちがうそうで、サマーカットにしていない。おもしろいですね。

     

久世さんの家の中の風景と犬たちの写真がなじんでいて、久世さんだけがいないさびしさが、そこはかのなくただよってきます。
犬たちは文句なくかわいいです。

第3章は写真小説「夕すげ物語」が未完のままのせられています。写真といっしょに見ると、なんだかもの寂しさばかりが感じられて、なせか後を引くのです。
写真が多く使われており、完成しなかった写真小説の代わりともいえるような内容です。

     

犬に関する文章にに共感をおぼえながら、いつのまにか読み終えてしまう本でした。

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